副業失敗物語 セミナー編 |
[ 失敗物語 目次 ]
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メーリングリストでは、新規参加者(ゲストと呼ばれていました)が、 どれほど「ビジネスの内容を教えてください」と質問しても、決して教えてくれませんでした。 間違っても、「マルチです」とは、口が裂けても言いません。 実は、返事をする人に対する指示として、 「ビジネスの内容については、メーリングリストでは答えないで、セミナーに参加するよう誘うように」 というものもあり、ゲストからの質問があったときには、巧みに、しかし疑われずに、 はぐらかす答えが投稿されていました。 例えば、 ゲストの質問 「ビジネスの内容を知ってから決めたいんですが・・・」 ツワモノたちの答え 「本気で取り組むならセミナーへ参加して詳しく聞いた方がいいですよ」 さらに、 ゲストの質問 「セミナーへ行くにも交通費がかかるので、大体でもいいので教えてください」 つわものたちの答え 「経験が浅いわたしたちが答えるより、セミナーへ参加して聞いた方がよく分かりますよ」 とにかく、1にセミナー、2にセミナー、「とりあえずセミナーへ行け!」 というのが、彼らの答えのすべてでした。 実にうまい答え方です。 裏事情を何も知らないゲストが見れば、 「自分では、あなたのために最善の力にはなれないので、もっと経験のある方の話を聞いてください」 と言ってくれているように感じるでしょう。 しかし、その心は、 「とにかくセミナーへ行け!」 それがすべてです。 では、そこまでして参加させたがるセミナーって何? 羽毛布団の勧誘(ブラインド商法)などのように、自分のアジトに呼び込んで、 説得して何か買わせるつもりか?とも考えました。 しかも、このビジネスは参加するためには2つの条件を満たしていなければならないんです。 1.諭吉さんクラスの代金のビジネスセット購入。(万円) 2.セミナーへ参加する。 今思えば、なぜ、こんな手口にひっかかってしまったのか?典型的な怪しいビジネスの手口です。 彼らの主張する、「簡単に誰でも儲かり、人様に涙を流して喜んでもらえるビジネスだ」という言葉を、 メーリングリストの経験談を通して、そのまま信じてしまった結果です。 1度思い込むと、正常な判断はできなくなるんですね。 そして、わたしは彼らの言葉をその通りに信じて、 ついに高い交通費を払って、おバカにもホイホイと「セミナー」に出掛けて行ったのでした。 |
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わたしの住んでいる静岡県ではセミナーは開催されていないので、名古屋まで行きました。 交通費だけで、新幹線代金として1万円ほどかかりました。もったいない。 そして、いよいよ会場に到着。 会場は、文化会館のような建物の1室を借り切った会場です。 このビジネスは未成年、大学生は参加不可なので、参加者は20歳以上の人のみです。 会場には、およそ40〜50人ほどが集まっていました。男6、女4くらいの人数比です。 しかし、開始時間になってもセミナーは始まりません。 「時間を守らないなんて、いい加減なセミナーだな」と思っていると、20分ほど遅れてようやくスタート。 そして、わたしは最初からボーゼンとしました! まず最初に、司会者らしき人が、おもむろにカセットデッキを取り出し、 スイッチON! すると、変な音楽が鳴り始めました。 例えるなら、以前に流行した「パラパラ」のような音楽が大きな音で流れたのです。 「おいおいセミナーって勉強するんじゃないんかい?」 と思っていると、 さらに驚くべき光景が! なんと、会場中の人が総立ちで手拍子を始めるではありませんか。 もちろんわたしは起立せず、手拍子もしません。 しかし、わたしと同じようにしているのは40〜50人のうち、せいぜい3〜4人。 そうなんです! あとは全員、このマルチの熱心な会員だったのです。 大音量の変な音楽にあわせて会場中が総立ちで手拍子して、雰囲気を強引に盛り上げているのです。 この時点で、わたしは完全にヒキました。見渡してみると、初めてらしい3〜4人も唖然としています。 この人たちの頭は大丈夫か? 盛り上げ方が強引すぎるぞ! と思い、 内心、「えらいところに来てしまった・・・・・」 しかし、これはセミナーを開催している彼らにとっては、ほんの「つかみ」に過ぎないのです。 なぜなら、セミナーはまだ始まったばかりなのです。音楽を鳴らしただけ。 これからが本番です。 さて、マルチのセミナーの内容とは? 興味はあっても危険が伴うので、誰でも参加は躊躇しますね。 参加しないほうがいいですよ。 ホントに。 さらなる内容は、また次回です。 |
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さて、やかましい音楽が終わると、ついに本番の始まりです。 まずは、いきなり、褒め殺し作戦スタート! 司会者 みなさんは、ここに来ることは、とても勇気のいることだったと思います。 わたしは最初、来ませんでした。みなさんはすばらしいです。 最高の機会をとらえようとしています。 ナドナド・・・・ とにかく、ここに出席したことが、とてもすばらしく、必ず成功できますというようなことを、延々と説明していました。 わたしの心の声 前置きはいいから、早くビジネスの説明をしてくれ。 どんな内容で、どのようにしたら成功するのか? 彼らの言う、「誰でも、成功した人の方法を真似ればうまくいく」という方法を教えてくれ・・・ しかし、結論から言ってしまうと、ネットでのビジネスの話は一切なしでした。 散々引っ張った挙句、「このビジネスは直接会ってオススメするのが基本だから、その方法を紹介します」だそうです。 ふざけんなー! と心のなかで叫ぶ。 (40〜50人の会員相手に「ふざけんな」と言えるわけもなく) 誰でも在宅で空いた時間にできると言うから来てみれば、ネットでのビジネスの説明は無し。 しょうもない企業理念と創始者の偉大さを聞かされただけでした。 話の順番が変わってしまいましたが、話を戻して、 音楽と、褒め殺し作戦の後には、ショータイムが用意されていました。 「セミナー」=「勉強」と思い、マトモな話を、今か今かと期待していたわたしの期待を見事に裏切り、 褒め殺しの後は、ショータイムが始まったのです。 しかも、また、「パラパラもどき」の変な曲をかけるのです。 彼らは、事あるごとに、カセットデッキを取り出して変な曲を流します。 変な曲のせいで会場の雰囲気がディスコのようになり、真面目なセミナーとは、どんどんかけ離れて行きます。 何なんでしょうかね。このセミナーは? 曲を流している方は、軽く明るくワイワイ楽しみましょう!と言う事なんでしょうが、 事あるごとに、変な曲が流れ、会場総立ちで拍手でリズムに乗っている光景は異様です。 そして、彼らの考えでは、十分に会場が盛り上がったところで、(わたしは盛り下がりました) いよいよ、 ショータイム スタート! これって、たしか、ビジネスのセミナーですよね・・・・ ショータイムの内容は、また次回。 ここでも、わたしを含む新規参加者4〜5人はヒキまくりでした。 |
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いよいよショータイムの始まりです。 まずは、例の変な音楽が流れます。 すると突然、会場の中の30人ほどが立ち上がり、部屋の前の方に、ノリノリで移動していきます。 部屋の前には30人ほどの行列ができました。それぞれ手には、ボードを持っています。 そして、司会者が言いました。 「このビジネスでお金をもらったことがある人に、体験を発表してもらいましょう!」 列の一番前の人がボードを見せると、使用前、使用後の体型の写真が載せられています。 これって? そうです! あれです。 よく新聞などの広告で見かける、「わたしはこんなに痩せました!」のうさんくさい体験の実演です。 「わたしは、この製品を使って、○ヶ月で○○キロ痩せました」 「人生が180度変わって、今では毎月○○万円もらっていて、サイコーに幸せですっ」 といった具合で、次から次へと体験談の発表です。 1人発表するたびに、会場の熱心な会員によって拍手喝采。 すべての会員が言うことは、ほぼ同じ。 すばらしい製品で効果がある。 人生が変わった。 お金がじゃんじゃん入ってくる。 といった感じです。さすがに、これだけたくさんの体験談と、「すばらしい」と言う声を聞かされると、 「本当にそうかも」と思ってしまいます。 はっきり言って洗脳ですよ。 よく考えてみれば、このセミナーに参加している会員は、収入がある人達ばかりで、 この製品がすばらしいと信じている人だけなんです。 信じ込んでいる人達だけのセミナーは、恐いです。 もう、その製品が人生を支えていると信じ込んでいます。彼らは善意で勧めてくれているようですが、 セミナーを企画したトップの人たちはいろいろ知っているんでしょうね。 普通の人は、毎月数万円もかかる商品を買い続けることは疑います。カモです。 それをさせるためには、信じ込ませて正常な判断力を失わせるしかありません。 そして、このショータイムを見て疑問に思ったことがありました。 それは、すでに収入がある会員30〜40人が、なぜわざわざ交通費をかけてセミナーに参加するのか? セミナーに参加してもお金がもらえるわけではないのに、変なセミナーへなぜ定期的に通うのか? といった疑問です。 わたしは2度と参加しないと思いましたし、交通費が無駄になったと思いました。 最初は、サクラか?と思いましたが、彼らは来たくて来ているのです。 その理由とは? セミナーの中で、その答えは説明されていました。 そこには、彼らの言う、とんでもない「常識」が隠されていたのです。 |
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この、変なセミナーには40〜50人が参加していました。 その中でわたしのように、初めて参加した参加者はせいぜい4〜5人程度。 あとは全員、自ら進んでやってきた熱心な会員なのです。 わたしから見ると、このセミナーは異常です。 会場に変な雰囲気を作り出し、結局ビジネスに参加させるのが目的です。 しかし、熱心な会員は、なぜ毎週来るのでしょうか? しかも高い交通費を払ってです。 その理由は、セミナーの中で話されていました。 幹部クラスと思われる女性がこんな事を言っていました。 「このビジネスで成功している人は、みんなセミナーに熱心に参加している人です。 セミナーに参加して、成功者の方法を学んで、そのまま当てはめた人が成功する人です。 必ずセミナーには参加しましょう!」 といった感じです。 つまり成功する人は皆、熱心にセミナーに通い、この変な雰囲気に慣れて楽しくなるようです。 それが、彼らの言う「常識」なのです。 その状態になった人は成功するそうです。 慣れというのは恐ろしいもので、この変なセミナーが楽しいと言うのですから、??ですよ。 ちょうどわたしが参加した2週間ほどあとに、大阪で大規模なセミナーがあると言っていました。 1000人以上が参加するそうで、彼らの言う、最新の勧誘方法も紹介されるそうです。 もちろん、会員の興奮度は凄いです。 すでにホテルの予約や、必ず参加するという決意が何度も強調され、行かない人は愚か者扱い。 わたしはもちろん、行く気ゼロ。 そもそもビジネスの必須条件で名古屋まで来させておいて、この内容ですからひどいもんです。 しかし、熱心な会員は新たな勧誘方法が紹介されると聞いて、行くようです。 では、名古屋のセミナーで紹介された、勧誘方法とはどのようなものなのでしょうか? 彼らの勧誘の手口が分かります。 しかも、彼らの言う効果的な方法です。 言ってみれば、マルチのビジネスを怪しまれずに紹介する方法です。 この方法を知ってから、わたしはマルチの勧誘をすぐに見破れるようになりました。 誘われる側から誘う側になってみると、いろいろと見えてくるものです。 |
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さて、マルチの勧誘はどのように行なわれているのでしょうか? もちろん、方法は1つではありません。 勧誘する側も日々研究していますから、新しい方法が次々に考えられていきます。 わたしが体験して分かったのは、このビジネスはグループごとに活動していて、トップの数人がメーリングリストの運営をして新会員のフォローを行ない、ピラミッドを作り上げていきます。 グループはたくさんあり、トップによって、どのようなグループになるのかが決まってしまうようです。 もし、変なグループに入ってしまうと・・・・法律違反を繰り返す迷惑勧誘集団の一員です。 幸い、わたしの参加したグループは、法律を守ろうとしているグループのようでした。 セミナーで紹介された、勧誘方法は基本と言う事で、 「バッチを常に胸に着けて歩く」 というものでした。基本は、「実際に会って話す」と言うものだそうです。 彼らが何度も宣伝していた、「空いた時間で自宅で簡単に」とは違うぞ! と心の中でツッコミを入れました(小心者なので) そして、そのバッチが、また恥かしいんです。 直径6センチくらいの丸いバッチで、文字が書いてあるんです。 何て書いてあると思いますか? ビジネス開始のセットに入っていて、手元にあるので、その文字を(色もそっくり再現)そのまま書くと、こんな感じです。 やせたい? 知りたい? 私にきいて! どうですか? 上のような文字のみが書かれたバッチを、胸もしくは、目立つところにつけて、声を掛けられるのを待て というんです。(ここで、成功例が多数報告されていました) バッチを見たとたん、 いやだ〜! 付けたくないー! 私に聞かないで〜! と心の中で叫びましたよ。 可能なら、勤めている会社でも付けるのが、オススメだそうです。 わたしは、このバッチは付けられないと思ったので、基本の勧誘は、すでに自分には無理だと悟りました。 しかし、このバッチをつけている人を見たことがないんですが、実際につけている人はいるんでしょうか? みなさんは、見たことがありますか? もし見かけたら、やせたくても、声を掛けないほうがいいかも・・・ さて、次回は、引き続きセミナーで紹介された宣伝方法の紹介です。 幹部クラスの成功例は、「とてもありがたい話」として、紹介されています。 彼らが言うには、「みなさんもどんどん真似して行きましょう! 今、成功している方法です!」 だそうです。 いろいろな勧誘方法があるんですよ・・・・ |
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勧誘方法(1)は、胸にバッチを付けて生活するというものでした。 続く方法、その(2)は、 実行したら、後々まで大変になりそうな方法です。 それは、 知り合いすべてをリストに書き出し、勧めるというものです。 幹部の言葉 「親戚や友人、昔の同級生、会社の同僚など、とにかく知っている人をすべて書き出し、 この製品のすばらしさについて知ってもらうように話をしましょう!」 この時期(12月のセミナー)はとても恵まれています。 なぜなら、正月は親戚に会います。このチャンスを逃さないようにしましょう!」 名付けて、 「お正月大作戦!」(ここで、拍手喝采&歓声) 正月に久しぶりに会う親族にマルチを勧めたら嫌われそうなものですが、彼らは本当に製品がすばらしいと思っているので、この大作戦は親切だそうです。 さらに、親族をはじめ、知り合いすべてに「確実」に勧めるために、関心を持つ可能性のある人を1人も逃さないように紙に書き出してリストアップする方法が効果的だそうです。 このためにリストアップされる側からしたら、大きな迷惑だと思いますが・・・ そして、この会社の製品をいつも「人前」で使う事も重要だそうです。 喫茶店でも会社でも友人の前でも、とにかく使えば、 「それ何?」 から始まって、購入に結びつくことも多いそう。 喫茶店でバッチ&製品を使って店員と会話になり、簡単に「コウレチャッタ」と成功例を紹介。 「コウレチャッタ(小売れちゃった)」というのは、このグループの中の流行語のようで、「小売りができた=製品が1つ売れた」という意味です。 今回紹介したような、すべての知り合いを書き出し、正月に親族に勧め、いつでもどこでも製品を使うことで、幹部の人は大成功し、サクセスストーリーを紹介。 ここで、きちんと、「最初は不安もあったけど、やってみたら簡単だった」と、初心者の不安を除く言葉を入れているあたりはさすがです。 これらが平気でできるようになっていれば、売り上げは上がるそうですが、これらの方法が平気でできる人は、普通の人なんでしょうか? わたしは、とても無理だと思いました。 しかし、そんなわたしの心の声に幹部は答えていました。きっと、誰でも最初はわたしのように、「そんな方法できないよ」と思うんでしょうね。それが普通の反応です。 しかし幹部は、 「最初はだれでも気後れしてしまうのですが、それを乗り越えて成功者の方法をそのまま真似た人が成功する人です」 だそうです。 最初はビジネスの秘訣が聞けると思っていたので、熱心にノートに書く準備をしていたのですが、 このあたりから、すでに書く気ゼロ。 しかし周りを見渡すと、熱心な会員の人は最高度に納得してうなずいています。 「そのとおりだ!」と言わんばかりのうなずき方でした。 この場にいると、自分の感覚が正しいのか分からなくなってきます。 さて、マルチの勧誘その(2)はリストアップ作戦でした。 これを読んでいるみなさんも、もしかしたらリストアップされているかもしれませんよ・・・ 次回は、インターネットでの勧誘方法です。 |